16 「意味がわからない、か」 署長は笑いながら手にした杖をカツカツと鳴らした 07はそんな署長を見つめ再度問いかける 「...用がないなら俺は寝る。」 「いや、待ちたまえ07...」 署長は07に近づきその顔をまじまじと見つめた 「...やはり君は美しい顔をしているな」 「褒めてるつもりか...?」 「勿論...美しいというのは褒め言葉だろう?」 署長はそう言い口元を皮肉気に歪める 「あの時は血でよく見えなかったが...なかなかのものだ」 「...ッ...」 当時を思い出したのか07は署長を睨みつけた 「...そういやアンタに聞きたい事があった」 「何だね」 「...俺の罪状だ...俺は、あと...どれくらいここに居なきゃならねェんだ」 07の言葉に署長は相変わらず笑みを浮かべたまま答えた 「それはまだ決まっていない...警察がまだ君の罪の程を審議中だからな」 「...ッ俺はやってない...!」 「それを決めるのは君じゃない07...決定権は警察にしかない...ここはそういう国だ」 [*前へ][次へ#] |