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朝になり07は額に感じるひんやりとした感触に目を覚ます

「ン...ぅ...」

視界の端に映るそれが何だか分からず首を傾げると唐突に声がかかった

「起きたのか...?」
「にっ205...」

額に乗せられていたのはどうやら205の手だったらしい
07は驚いたように声を上げ205を見つめた

「熱...下がったみてェだな...」

205はそう言い笑う
意地の悪い笑みでも何かを企むような笑みでもない素のままの笑み
時々見せるその笑みは女であれば簡単に落せそうな男前のそれだ

思わず顔を赤くしながら尋ねる

「熱...って...?」
「覚えてねェのか...?看守室でぶっ倒れたンだぞ」

205に言われ07は目を丸くした

「ぶっ倒れ...え...?」
「じゃぁ昨日のことは...」
「昨日...?」

07は不可解そうに眉を寄せた
どうやら何も覚えてはいないらしい


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あきゅろす。
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