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205はそう言い男達を縛り付けている縄をあっさりと解く

「...?」
「縛られたままじゃ殴り辛ェからな...」

205はゴキリと腕を鳴らし男達に告げる

「抵抗したって構わねェぞ...どうせ一緒だからな」
「...ッ」

男達は205の言葉を聞き少しだけ面白く無さそうな顔をする
拘束を解かれたことと複数であることから少しの余裕を取り戻し男達は205に殴り掛かった

「舐めやがってッ!」
「遅ェんだよ」

205はあっさりと男の拳を受け止め笑った
その拳を放さず男の腹に容赦ない膝蹴りを入れる

「ぐっぅぐッ」
「くく、知ってるか?人間ってのは思ったより脆い生き物なンだぜ?」

205はそう言い笑う
そのあまりに愉しそうな笑みに男は取り戻した余裕を一瞬にして奪われた

その瞳に見つめられただけで悟ってしまったのだ

敵わない、と

205は男達に低い声で告げた

「テメェらは...隠れだろ?」
「...ッ」

205の言葉に男はビクリと震えた
隠れとはアンチ派ではあるが表立ってそれを示さない人間の事だ


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