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本物に言われたわけでもなく想像だけでここまで落ちる自分に58は溜め息を着く

...どうして俺は

日に日に苦しくなる思いを抱えたまま58は項垂れた
あんな子供に自分がここまで執着していることは本来ならありえない

少し前まであれほど腹の立つ存在だった07
それが今は自分の中でとても特別な何かになってしまっている

どうしてと理由を問われれば
一目惚れーそんな言葉が思い浮かぶ

頭の中を占める無邪気に笑う07の笑顔
想像するだけで胸が締め付けられるような、切ないけれど甘く痺れるような妙な感覚に陥る

「...ッガキじゃねェってのに...」

おまけに07は自分が尊敬する男のオンナだ
どうしてこんなやっかいな相手に思いを寄せてしまったのだろう

自分自身に舌打ちし痛む傷に気を遣いながら58はベッドに寝転んだ

ちょうどその時不意にドアの開く音がした
58は油断していた為焦ったように起き上がる

顔を見たらなんと言えばいいのだろう
そんなことを考えながら顔を上げるとそこには

「よっす!ピンク頭!元気してるか〜!」

怪我人を気遣うことなど一切考えていそうな大声を張り上げる112が立っていた

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あきゅろす。
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