4 自分ならあんなマネをされて謝るなど考えられない 58は本気で07が理解できず眉を寄せた 「何で自分が悪くないのに謝るンだよ」 「...俺も悪かっただろさっきのは」 「だから、どこが」 しつこく食い下がる58に07は顎に手を当てながら考えた 「あー...だからさ、スゲェビビって...ゴメン」 「...あぁ...」 「乱暴にはしねェって言ってンのは聞こえたンだけど...なんかそれでも怖くて...」 情けねェな俺、そう言って07は困ったように笑った 「...さっきはパニクってて、とにかく逃げたかった...」 優しくされたら流される だから乱暴にされることを望んだのに いざそうされると恐ろしくて仕方がなかった 自分を支配されているようで怖かった 「とにかく、付き合わせて悪かった...」 流されるのは嫌だと言いながらあの時58が来なければ結局205にされた行為をー快楽を受け入れてしまっていただろう そして全く関係がない58にあんなことをさせたのだ なんだか堪らなく惨めな気持ちになり07は思わずというように呟いていた 「...俺って汚ェな...」 「...は?」 [*前へ][次へ#] |