17 いつものように乱暴にはせず女にしてやるように優しく頬に触れる これで少しは大人しくもなるかと思ったが07は一層嫌そうな顔で205の手を払い除けた 「っ...嫌だ...ッ」 「何が嫌なんだよ...痛ェのは嫌だろ...?」 「優しくするくらいなら...酷くしろよ...ッ」 「...は?」 看守の忠告もあり少しは優しくしてやろうと思っていたのに思わぬ拒絶に205は頭を掻く 「...つまりオマエは痛ェのが好きだと...」 「違う...ッ...俺は...アンタにほだされンのが嫌なンだよ!」 07は叫び気まずそうに続けた 「...快楽なんていらない...俺は、自分が自分じゃなくなるのが嫌だ...ッ」 「痛い方がマシだってか...?」 理解できないというように眉を寄せる205に07は頷きながら言った 「...痛ければまだ...俺の意思じゃないって思いきれる...けど、優しくされたら自分がわからなくなる」 「...今は無理矢理する気分じゃねェンだが...」 205は呟き溜め息をついた めんどくせェな... 内心でそんな事を考えている205に気付かず07は切羽詰まったような声で続けた 「...このままだと勘違いしちまう...俺は...」 「...勘違いしちまえばいいだろ」 [*前へ][次へ#] |