16 泣き喚かせたい そんな黒い感情が205の中で沸き立つ 「は、う..ぁ...ッ止めろよ、これ以上は...」 「これ以上ってなンだよ?」 わざとらしく問うと07はムッとした表情で怒鳴った 「わ、分かってンだろ!」 「...俺ぁ馬鹿だからな...ハッキリ言ってくンねェとわかンねェわ」 「...ッ」 205を押し退け07は顔を伏せたまま言った 「俺、もう男には抱かれたく、な...ぃ」 07の言葉に205は不機嫌そうに眉を寄せ07の顎を乱暴に上げ言い放つ 「男とじゃねェ、俺とだ」 そのへんのと一緒にするな、205は低い声で続け07の耳たぶに噛み付く 「ッぅあ...っ」 「他の野郎に懐きやがって...全く」 今さら咎めるつもりもなかったが自分だけが拒絶されているような気がして腹が立って来た だが自分も疲れているのであまり派手に抵抗されるのも面倒だ 205は07の首元に顔を寄せ囁く 「...痛くもしねェし優しくしてやるから」 [*前へ][次へ#] |