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205は渋い顔をしさらに後ずさりながら春日に告げた

「...ッもう用件は済んだろ...俺は行かせてもらう」

春日は早々に立ち去ろうとする205の肩を掴みその顎をくいっと持ち上げた

「そんな焦らなくとも...あぁ...やはり近くで見てもその眼はいいですね」
「放せ...ッ」

205は全身にさぶいぼが立つのを感じながら春日の手を払いのける

「...」
「ふふ、そんな顔をしなくても何もしたりしませんよ」

こんな所では、ね
そう呟き春日はにこりと笑む

「...ふざけンな」

205はそう呟き春日に背を向けた
正直205は春日が苦手だ

初めて顔を合わせた時に直感的にすぐ解った

この男は自分を狙っているのだと

綺麗な容姿をしていれば此処ではそのような対象に見られることはよくある話だ

だが自分のような人間を抱きたがる男など狂っているとしか205には思えない

春日は女のように整った顔をしていながら中身は完全なる雄なのだ

これだからAブロックは嫌なんだ...


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