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「...ここまで来りゃ大丈夫だろ」

はぁはぁと荒く息を乱しながら07は立ち止まった

大分走った為疲労が身体全体を包む

少し休むか...

座り込み呼吸を整える
それにしても、と07は周りを見回しため息を零した

やはりどこを見ても同じ景色
灰色の壁に灰色の床
白電灯に照らされた室内を見つめ07は膝を抱え二度目のため息をつく

柴の話で自分がいる場所はAブロックらしいことは解っているが残念な事に07には帰り道がわからない

「...俺ちゃんと帰れンのかな...」

07は呟き俯いた

Aブロックは死刑囚と終身刑に処された人間達が入る場所だと以前205に聞いていたため囚人に道を聞くのは躊躇われる

先程襲われたことも考えればAブロックの人間に妙な期待を持つべきではない

あの場に置いてきた柴の事もあり不安が頭をもたげ始める

こうなるならあン時飛び出さなきゃよかったな...

内心苦々しく思いながら07は立ち上がった


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あきゅろす。
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