14 「...Aブロック...?」 「もうすぐ労働時間だ...春日に見つかる前に出ていったほうが賢明だぞ」 柴はそう言い07に背を向けた 「待てよ...ぇーと...柴、だっけ」 「気安く呼ぶな犯罪者」 柴は短い眉をしかめ苛立った声を上げた 「な...何だよ」 「俺は樋野みたいに犯罪者と仲良くする気はない」 あまりに切り離した言い方に07もムッとし言い返す 「犯罪者犯罪者って俺にはちゃんと名前が...」 「此処に居る以上お前にあるのは囚人No.とお前が犯罪者って事実だけだ」 柴はそう冷たく告げさっさとこの場から立ち去りたいと言うように歩きだした 「オイまだ話は終わってないだろ...」 07が肩に手をかけると柴はその手を冷たく振り払った 「俺に触るな...!」 怒鳴るように言い柴はため息を吐いた 「...後悔したくないからな」 呟くように言う柴の言葉に07は眉をひそめる …どういう意味だ? [*前へ][次へ#] |