12 「弄ってる間俺を求めたら負けってことだよ」 「つまり、強請ったら負けっつぅことか...?」 「そういう事だな」 07は眉を寄せて考え込む 「時間は」 「30分っってとこだな...淫乱じゃねェってンなら欲しがったりしねェだろ?」 さ...30分...か 長いのか短いのか微妙な時間設定に07は悩む たった30分我慢すればもうこの男に身体をどうこうされる心配をしなくて済む 妙な疼きも最近はないし先ほど看守に抜いてもらったおかげで余裕もある 意を決して07は頷いた 「...わかった」 渋々ではあるが了承した07に205は愉快そうに口元を歪めた 「じゃ、始めるか」 205は古ぼけた目覚まし時計をセットし07と向き合う 妙な沈黙に耐えきれず07はちらりと205を伺った 「...」 「楽にしてろよ」 205は一言言うと07の肩を軽く押した ストン、と呆気なく押し倒され07は今更ながら不安に駆られる [*前へ][次へ#] |