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信じられず尋ねた07に58は不機嫌な声で答えた
「当たり前だろうが」
ギロリとこちらを睨みつける58に07は冷や汗をかきながら言う
「...謝ってる人間の態度じゃねェだろそれ...」
「あぁ!?うっせェな!」
唸るような態度にビクつきながらも07は言った
「...大体、何で急に...」
「本当ならテメェに頭を下げる義理なンざねェが205サンに言われちゃしかたねェからな...」
「205に...?」
尋ね返した07に58は苛々した調子で続けた
「オマエみたいなガキの何がイイのか全くもってわからんが205サンはオマエが気に入ったらしい」
「何だよその言い方...」
「ともかく悪かった!これでいいだろ!」
明らかに早く場を立ち去りたいのが見え見えな謝罪に07は呆れた
...人に謝った事ないんだろうなコイツ...
そんな事を考えほんの少し笑えた
自分をあんな目に遭わせた人間だが
こうして話してみると意外にも人間味があるような気がして安心する
「何笑ってンだよ」
「イヤ、その...」
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