3
考え込んだ所で変えられない過去ならば
「悩んでも仕方ねェよな...」
自分に言い聞かせるように呟き07は部屋を出た
ドアの前で待っていた看守に声をかける
「えーと、看守室でいいのか」
「おう。」
二人並んで歩き出すと看守が07に言った
「腰平気か?」
「ん、昨日よりマシかな」
「早くよくなるといいな」
微笑む看守に07は不覚にもどきりとした
なんとなく気恥ずかしくて07は下を俯き礼を言う
「...あぁ、ありがとう」
「俺の為に」
続いた余計な一言に07は何も言わず看守を殴りつけた
「痛ッ」
そんなアホなやりとりをしているうちに看守室に辿り着く
看守はレディファーストのようにドアを開け07を招き入れた
「ようこそ俺の城へ」
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