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…走るもんなのか…どうして…まさかなにか追いかけてくる…とか?

狩りというからにはその可能性が高いのだろう、そう考えるとぞっとする

「……っ…」

とりあえず、置いていかれないように…走ろう…

建物の内部は広くまるで迷路のようにたくさんの曲がり角があった
ひたすら前を走る人間達についていくがしばらくすると背後からざわついた気配を感じた

「ぐあぁあっ!」
「やめ押すなっ!」
「ちくしょう!」

気配はそう遠くなく建物内には叫び声と打撃音が嫌によく響く為ひどく不安を煽られる
その次に聞こえてきたのは破裂したような連続音

「……銃声…?」

それも1発や2発、などではない、戦場で使うような連続で弾を吐き出すまるで兵器のような音だ
不穏な音と不穏な叫び声にさすがの07も今ここで何が行われているのか理解しはじめる

……狩りって…やっぱり…そういう…

どこか具体的に想像するのを避けていたがそれ以外にないのだろう
逃げる囚人達、迫る銃撃の音

死ぬかもしれないということは知っていたはずなのに今更強い恐怖を感じ身体が微かに震えた

…ここで…撃たれて…死ぬ…?

頭の中でぐるぐるとその考えが回る
漠然とした不安が確実な恐怖へと代わり07はひたすらに走るスピードを早めた


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あきゅろす。
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