6 眉を寄せこちらを睨みつける07に205は不機嫌そうな声を出す 「ンだよその顔…不満でもあるのかよ」 「……」 何も答えず立ち上がると扉に向かっていく07 205は舌打ちしその腕を掴み07を向き直らせた 「話があるって言ってんだろうが、どこに行く気だ?」 「……離せよ」 07は低い声でそういい205の腕を逆に掴んだ 途端視界が激しく揺れ、強い衝撃が205を襲う 咄嗟の事に動揺したがどうやら地面に叩きつけられたらしいと205が気づくのに少し時間を要した 遅れてやってきた痛みに顔をしかめ205は身体を起こす コンクリートに容赦なく叩きつけられればさすがに鍛えている205にしてもそこそこ痛い 「…っ…07テメ…ェ…!」 叫びながら身体を起こすが07の姿はない ずきずきと痛む背中をさすりながら205は獰猛な獣のように低く唸る 「…クソ…本当にめんどくせぇガキだ…」 頭をがしがしと掻きながら扉を乱暴に開け205は07を探そうとに扉から出た さすがに狩りの前日、何も知らないままで居させることはまずい とそう考えた所で205は気づく …いや、もうあいつに構わなくても… そんな思考が頭を掠めた [*前へ][次へ#] |