1 傾向/和姦/羞恥 ++++++++++ 「何が知りたいんだ…?」 「ちょっと待てよどういうことなんだ…?情報屋は」 「…鈍いな、情報屋ってのは俺のことだよ」 そういい情報屋だと名乗るその男は得意げに笑う 07はいまだ事態が飲み込めず混乱気味にまた訪ねた 「…お、お前が?」 「そう。情報屋の栄生玄六。No.は821だ。よろしくな」 差し出された手をおずおずと握り返し07は訝しげに男、821を見つめた …こいつが、情報屋…? 噂から想像していたイメージと大分違っていたが一旦この男の言葉を信用することにし07は口を開く 「…205のことが知りたいんだけどよ…」 「へェ?アンタからその質問がくるとはな。なんで直接あの男に聞かない?」 意外そうな顔をしながら訪ね返す情報屋に07は困った顔で言葉を濁す 「…別にいいだろ」 「まぁ、話したくないってんならいいけど。そっちに座んな」 いいながら情報屋は椅子の隣にあるベッドをぽんぽんと叩く 促されるまま腰掛け07は部屋の様子を見つめる 自分と205の部屋より大分物が充実している上に821はその部屋を一人で使っている様子だった ベッドは当然として、机や椅子、沢山の本が詰まった本棚まで 「…豪華だと思うか?」 「!…まぁ。俺の部屋とは大分違う」 [次へ#] |