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子供にするようなそれというよりは、愛しい相手にするように
指先に07の髪の毛をそっと絡ませながら言う

「…やめておけ」
「…っ…ぇ」
「あいつには深入りしないほうがいい」

看守の口から出た言葉があまりに予想外で07は言葉を詰まらせた
いつもの看守なら面白がって協力してくれそうなものを

言葉の出ない07に対し看守は諭すように静かに言う

「…あまり関わり合いになると、後が辛いだろ?」

いつかはここを出ることになるんだから

静かにその言葉が脳に染みていく
無意識に永遠とこの時が続くような錯覚を起こしていたことに気づかされた

早く出たいとは思っていた
けれど

…そうだった、俺も、あいつもずっとここにいるわけじゃない

だけどそう思えば余計に07の中で205に対しての知りたいという欲求は強まってしまう

「なら、逆に俺は…」
「…?」
「…知りたいって思っちまう…後のこと、考え、らんねェっていうか」

絞り出すように07が口にした言葉に看守は頭を掻く

…若いってのはこういう事を言うのか…?

頭の中でそんな事を思いつつ自分も老けたかと少し落ち込む


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