8 あんなとこでいちゃつく方が悪いのよ!と07の頭を小突き02はため息をこぼした 「全く…あんな顔の205初めて見たわよもう」 「…そう、なのか?」 「あぁ見えて簡単に人に気はゆるさないのよあの男はね。愛されてるわね」 その言葉に07は複雑そうに眉を寄せ言う 「別に…そういうんじゃない…と思う」 「そうかしら?」 「落ち込んでたんだアイツ…でも理由は話してもらえなかったし、多分俺じゃなくたって…」 少しさみしそうに言う様子に02はにこにこと笑いながらその頭を抱きしめる 「拗ねちゃって。可愛いわね。アタシは素直にうぬぼれてもいいと思うわよ?」 「自惚れるとかそんな…」 「…まぁいいわ。おせっかいも程々にしないとね。」 ゆっくり休むのよ? そう言い残しひらひらと手を振って去っていく02 その背中を見送り07も自室へと戻った ベッドに飛び込み薄い枕に顔を埋める 「疲れたな…」 目を閉じると様々なものが頭をちらついた 弱った獣のような表情をみせた205 あの男は自分より遥かに強いだろうとそう思っていた それは肉体的な面だけではなく、精神的な面においても そんな205があれほど、まいっていた原因とはなんなのだろうか 膨れ上がった疑問が頭を埋め尽くす …知りたいなんて思っちゃいけはずなんだよな本当は 今までは気にもとめなかったことが急に気になって仕方がない 枕に顔を押し付けたまま07は目を閉じた [*前へ][次へ#] |