10 「ん...」 07は気のない返事を返し渋々205の後について行った まず最初に205が向かったのは自身の部屋もあるBブロックだ 「ココが刑務所内のB棟...ご存知通称Bブロックだ」 205が言いながら手で白電灯に照らされた広く長い廊下を示す 廊下は十字になっており壁にはそれぞれの囚人No.が刻まれた プレートがはめ込まれた鉄製の扉が連なっている 「意外と広いな...」 今まで周りを見る余裕の無かった07は改めて見たBブロックの全容に驚く 「国内で犯罪が急増してから建て増しで作られた棟らしいぜ」 「...それくらいは知ってる...ん?あれは...」 廊下の奥に見えるいかにも頑丈そうな造りの扉に気づき07は尋ねた 「扉...か?」 「あっちをくぐったらAブロックだ」 「Aブロック...?」 首を傾げた07に視線を扉に向けたまま205が答える 「あっちは死刑囚とか終身刑食らった奴が入る場所だ」 「そ...そうか」 [*前へ][次へ#] |