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side story
トランプ








暇っだー!!!


「うぉ、なんだいきなり」


「どうしたんですか?八咫」


「暇だ暇だ暇だ暇だ暇だー」


「夜だ、騒ぐな。テレビでも見てろよ」


「飽きた。ねー、なんかしようよ」


「めんどくせぇ、一人でやってろ」


「ふーんだ、いいもんねー。ベッキーはいれてやんないよーだ。ジン、二人でやろ」


「ベッキーって呼ぶな!!!」


「ほら、もうベッキーはお眠なんだろ。はやく部屋いけよ」


「………(怒)。騒ぐんじゃねぇぞ!!」バタンッ


「あ、マスター…」


「あれま、本当にでて行っちゃったよ…まぁいっか。ジンなんかしよー」


「何をするんですか?」


「そうだなぁ…うーん……あ、…………なぁ、ジン…?」


「…?…………っ、ちょ、八咫!?」


「ん?何?」


「何して……っ!どこ触ってんですか!!」


「えー、いやせっかくだし…」


「何がせっかくですか!!や、ちょ、やめ…」


「前にやった時はたのしそーにしてたくせに。何?野外が好きなの、ジン?」


「何言って…ん…」


「ほら、こうしたらどう?」


「うっ……痛っ……!」


バァンッ
教育的指導!!!


「くらえ!!」


「痛い痛い痛い!!って、あれ?マスター」


「ん?まだいたの」


「………なにやってんだお前ら…」


「何って、













プロレスごっこ


「は?」


「だから、プロレスごっこ!」


「………………そうか」


「え、何。…何々、もしかして何かエロいこと想像してた訳?ねぇねぇねぇねぇ」


「んな!?んな訳ねぇだろ!!」


「ほーんとー?」


「ほんと、だ!」


「まぁ別にいいけどさー。ところで、むっ…間違ったベッキー」


「ちょっと待て今なんて言おうとした」


「その手にもってるものは何なの?むっつりスケベ…間違った、ベッキー」


「表に出ろ」


「じょーとー!」


今真冬な上に夜ですけど


「「………」」


「でます?」


「…これは、トランプだ」


「へー、トランプかぁ」


「…………」


「あんまりうるさいから持ってきてやったんだよ」


「ありがとー、むっつり」


「…表に出ろ」


「かかってこいやぁ」


気温氷点下らしいですよ


「「……………」」


「……初めてならババ抜きでいいんじゃないか」


「どやってやんの?」


「……………」




──数分後──


「おっけーおっけー!あと一枚であがり!とー」


「お前何気に強いなぁ」


「顔にでるタイプだと思ってたんですけどねー…」


「へっへーん、俺演技には自信あるんだよね」


「どーせ、自分がやったいたずらを人におしつけるために備わったもんだろ」


「あれ?よくわかったね」


「最低ですね八咫」


「策士といってよ、はい!あがりー」


「あー、また負けた…」


「ナイトレイ顔はずっと無表情だけどジョーカーくるといっつも煙草の火消すんだもんなー」


「え…マジで?」


「僕も気付いてました」


「気合いはいるんじゃね?ジョーカーくると」


「あー…かもな…はやくどっかにやらねぇと、とか考えてる」


「だからですねー」


「お前もずっとニコニコしてるよなぁ…」


「接客業はポーカーフェイスが命らしいですから」


「作り笑いが?」


「失礼ですね。お客様を不快にさせないためですよ」


「つまり作り笑いじゃん」


「作り笑いだとなんか響き悪いじゃないですか」


「さてと…」


「あれ?マスター?」


「寝る」


「あ、もう0時…」


「俺も寝よー…」


「じゃあ僕も」


「添い寝?」


「しません」


「……………」


「……ベッキーさぁん、なんですか、このいかにもチョップかましそうな手はー」


「…………別に」


「……“添い寝”だけでエロいほうに繋ぐなんてやっぱりムッツリじゃーん」


「ちげぇよ!!」


「そーゆーことにしてあげるよー、おやすみムッキー」


「てめ、こら!まて!ムッキーってなんだ!ふざけんなバカ!!」


「うるさいなぁ…」







おわり。


ムッキー=ムッツリ+ベッキー



あきゅろす。
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