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私を汚して

眩しすぎる月明かりに君の面影を探した。

手に入れたくて壊してしまった水晶玉。壊れても綺麗だけど。

僕の心を躊躇鳴く傷付ける君が時に優しさを隠しながら僕の心を撫でるから。

あなたの為に死ぬ事はできないけど

手に入れた瞬間それは輝きを無くしてしまうと知りながら

いいから黙って抱かれとけ。

強くありたいと願うもの。

汚い花

そんな偽りの虚像にさえも溺れる私は愚かなのですか

嘘つき嘘つき思ってもいないくせに。

俺を手に入れたいのなら情けなく泣いて縋ってみせろ。

血に染まる銀色。

酷く煌びやかで愚かしい。

今なら人間に戻れるだろうか。

いつもは苦い唇なのに

美しい、エゴ

お前の為に死にたいって言ったら、怒るだろうか。

そして最後はこの目をあげよう。

何時だって俺はあなたのものになりたかった。

使い捨ててくれたって、構わない。

優しいなんて、らしくない。

そして思い知ればいい。己の鈍重さと過ちを。

それは確かに、最も恋に近い感情だった。

恨んだっていい。許さなくてもいいから。

せめて最後は、名前で呼んで、

10年越しのプロポーズ

あなたがあなたである事に私はきっと耐えられない

せめて最後くらい、僕と一緒にいかがですか

黒い瞳、大好きだったの。






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