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03




冷たい温もり

そんなに綺麗に笑うなよ。

意識疎らに空を掴む

好きだからさ、

その拙い表現力すら愛しかった

少しくらいは自惚れさせてよ

例えばそれは、

ぎこちない笑み

甘い独占欲

貴方の進む道の先だけが自分の生きる道だから

君は似合わない強がりをして

一緒に来て、て言ったら怒る?

道具のように使われるのは本望のようなものなのに

翼を折ったその日から、君は本当に鳴かなくなったね

差し伸べられた手が悪魔のものであったとしても

どうだ羨ましいだろ?

安っぽい言葉なんていらないからもっと確実なもので繋ぎ止めてよ

最初で最後の真っ赤な嘘

君のいない世界は混沌としていて

本当は一緒に逝くと縋り付きたかった

赤く染まった笑顔は綺麗で


それはまるであの頃と同じ笑顔だった

ロマンチックの欠片も見当たらない

得た力と見失ったモノ

たまには少し、強引に。

繋いだ手の温もりだけはひとつも変わらない

苦しいんだ。息が出来ないんだ。

こんなにも、遠い。

住む世界の違いなんて、わかってた筈なのに

あの花を見ると思い出す

眩しすぎて眩暈がした






あきゅろす。
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