01
君はずるいね、
ごめんね僕はきっとまたする
せめてきれいにさよならを、
優しくて愚かな、愛しい人
フェンスの向こうには何がある
今はただその静けさが、痛い。
そんなひとつの所作でさえ、酷く愛しくてたまらない
絵空事だと君が鳴くから、
大嫌いで、殺してやりたくて、ずっと、
炭酸水の海に溺れる
醜い自分を必死になって隠そうとするのは愚かなのですか
知らないふりを、してあげる。
握りしめたシーツにはもう、あなたの香りなど欠片も残ってはいなくて
許されなくてもいいんです。
縋り付く事さえできないのに
言えないよ。（本当は抱きしめてほしかった、だなんて、）
ただひたすらに無感動を気取った。
呆れてしまうくらいに、君らしくて
愛と言う名で隠された醜い感情
好きだよ。大好きだよ。（絶対に 言えないけれど）
僕を抱きしめるその腕で、いつか息の根を止めて欲しい。
君はいつも優しいね。（でもその優しさが僕の心を酷く傷つける）
抱き締めたくなる衝動をただただ必死に押し殺して
他に守らないといけないものがたくさんあるくせに
僕の事など好きでなかったと、言ってよ。
この手は汚れているんだよ
あててごらん
君に悟られないように息を殺して
君と一緒なら何処までも行けると信じていた
君は知らないだろうけど
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