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君を想う歌声
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でもよぉ……
今季節は秋、9月も半ば、もうすぐ10月、
しかも俺は三年生、
後、学校通うの100日切って……
あれ? でもどうなんだ?
前の学校は1月の後半から
就活やら受験やらで、
学校に行く必要なかったけど、
ここ確か全寮制だよな……
つか、SERIは収録ん時
どうしてんだ一体……
頻繁に外出してたら、
怪しまれるような気が……

ゴチャゴチャと様々な事を考えていたら、
いつのまにか随分経っていたようで、
ハッと気付いた時には、
既に約束の時間を大幅に過ぎていた。

やべぇ……
でもまずは、
この門をどうするかだよな……

選択肢は三つ……

@飛び越える
A壊す
B連絡する

まず第一の選択肢、『飛び越える』
はっきり言おう。無理だ。

門をよじ登る事自体難しい上に、
仮によじ登ったとして、
その後、降りるのに
苦戦する事は間違いない。

しかも俺は仮にも芸能人。
芸能人は顔が命。
否、顔ならまだしも
大事な手を怪我でもしたら、
仕事に差し障る。
よって無理。

第二の選択肢、『壊す』
とりあえずどうやったって
不可能だと思う。

こんな5mもある門を壊せるのは、
高層ビル群を普通に破壊出来る
ゴジラ位だろう。

そこまででかくなくても
まぁ平気だろうが、
どちらにしろ俺には無理だ。

第三の選択肢、『連絡する』
ぶっちゃけ考えるまでもなく、
方法はこれしかないと思う。

けどこの方法も俺にとっては
結構な苦痛な訳で……

嫌々ながらも俺は携帯を取り出した。







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