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君を想う歌声
5
取りあえず聞きたい事を
頭の中で整理する。

Gの事、郡司という人物の事、
ヤバいとは一体何の事なのかという事……
普通に考えて此処は
郡司という人物について聞く所だろう。


「郡司って……誰なんですか?」


俺が問い掛けると、
理事長は先程横に退けた
白金髪の男の写真を目の前に置いた。


「郡司雅隆(マサタカ)、
G……つまり郡司雅隆率いる
強姦グループのリーダーよ」

「強姦グループ……?」

「そう」


理事長は目を瞑り、
足を組み直した。

言って置くが、
理事長の着ているのはスーツだから、
下着が見えるような心配は無い。

なんでいきなりこんな話したかって?
嫌、気になってるかと思って……


「Gの連中が今まで捕まらなかったのは、
郡司のおかげなの」

「郡司は校内一の頭脳の持ち主でな、
IQ……いくらだっけ?」

「180以上」

「180!?」


なんだよそれ……
確か東大生レベルで120とかって話、
聞いた事あるんですけど……


「頭が切れるもんだから、
好き放題やられても
証拠掴めなくてね……
始末に終えないのよ……」


深いため息を吐きながら、
理事長は頭を抱えた。







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