[携帯モード] [URL送信]

君を想う歌声
4
明らかに落胆している二人に、
俺は怪訝な眼差しを向ける。


「よりにもよって郡司がいねーとか……」


だから郡司って誰?


「和臣君ヤバいかもね……」


ヤバいって何がですか!?


「「ハァ〜」」


二人して人の顔見て、
ため息吐くなよ!!


「お前も運の無い奴だな〜」


遥輔さんは可哀相な奴でも
見るような表情で俺を見てきている。

なんでそんな顔してんですか……


「いい加減に説明してくれませんか……?
なんの話かさっぱり
分かんないんですけど!」


強めの口調で意思を伝えると、
遥輔さんと理事長は顔を見合わせた。


「そう言えば全然、
説明してなかったわね……」


今更気付いたんですか!?


「説明すんの忘れてたな。わりぃ」


謝るよりも説明して下さい。


「説明……
どっからしたらいいんだ?」


顔を顰めて、遥輔さんは理事長を見遣る。

なんでそんな本気で悩んでんですか?
遥輔さんって説明下手?


「和臣君は何が聞きたい?」


宛てにならないと思ったのか、
理事長は遥輔さんの問い掛けを無視し、
俺に質問してきた。







[*BACK][NEXT#]

12/25ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!