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君を想う歌声
8
遥輔さんがキレた事で、
理事長の暴走はようやく止まった。


「なら何なのよ?」


不機嫌そうに理事長は
遥輔さんを睨む。

遥輔さんも負けじと睨み……
返してはいないな。うん。
どっちかつーと呆れ顔って感じか。


「前にも言ったが、俺はノーマルだ。
男と付き合う趣味はねぇ」

「え〜!?
遥輔位いい男なら、
可愛い男の子に
モテモテでしょうがぁ〜!!
なんでわざわざ女に走るのよ〜!?」


いやいやいや……
確実に可笑しい、可笑しいって。
女に走るも何も、それが普通ですから。


「あのなぁ!!
俺は……!
嫌……なんでもねぇ……」


ん? ん? んん〜?
さっきの態度といい……
もしかして遥輔さんって……


「そんな事より、今はGの事だ」

「Gですって……?」

「G?」


Gってなんだ?

つーか、理事長、
すんげー顔恐いんですけど……


「また何かあったの……?」

「今回はいい話を持ってきた」


そう口にして、
遥輔さんはニヤリと口角を上げて笑った。


「遥輔……」


それでどうやら
理事長の変なスイッチが
入っちゃったらしく……


「その顔は私じゃなく、
可愛い男の子に
してあげてちょうだいよ〜!!」


まともな話になるかと思いきや、
またも理事長の暴走トークに
付き合わされる事となってしまった……







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あきゅろす。
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