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君を想う歌声
3
今日だけで何回目なんだろうか……
固まるという表現が
ピッタリな状況に陥ったのは……

何故なら今俺の目の前にいる
理事長らしき女の人は……


「フフフ……ハァハァ……」


世にも痛ましいDVDを見ながら、
悶えておりました。

どうしてDVDって分かるかっていうと、
DVDプレーヤーが稼動しているからだ。
簡単且つ簡潔な説明だろう?

因みにその痛ましいDVDの内容は、
口に出したくもない為、
想像に任せよう。

キーワードは、
男がたくさん、裸、大人の玩具だ。

ついでに言うと、
女同士の奴なら俺も嫌いじゃない。
見てて綺麗だとは思うし……

そもそも……


「おい! 久音(ヒサネ)!!」


確実に現実逃避していたらしい俺を
現実に引き戻したのは
遥輔さんの大声だった。

どうやら理事長の名前は
久音さんと言うらしい。

だが、遥輔さんが出した大声にも
気付いていないのか、
理事長は画面に釘付けだ。


「久音! 聞いてんのか!?」

「ハァハァ……ジュルリ……」


涎出てんですけど……


「こんの……いい加減にしろ!!」


遥輔さんがリモコンを掴み、
ブチッと電源を切った。

そして理事長は固まり……


「てめぇ!! ざけんなよごらぁぁ!!!」


般若の如く凄まじい形相で、
女性とは思えない科白を吐いてきた。







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