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君を想う歌声
4
部屋の中は
陶器類やらプラスチック製の物やら、
様々の物が滅茶苦茶に破壊され、
まるで嵐の後か何かかと思う程に
酷い惨状だった。

一体何があったんだ……?

余りに酷い有り様に
遥輔さんの方をチラリと見れば、
遥輔さんも部屋の中を見て、
顔を顰めている。


「遥輔さん……何があったんすか……?」

「まぁ……座れよ……」


取りあえずなんでこんな状況に
なったかを聞くと、
遥輔さんはソファーを顎で指してくる。

素直にソファーに座ると、
テーブルを挟んだ対面側のソファーに
遥輔さんも腰を下ろす。


「まず何から話すかなぁ〜……」


遥輔さんがボソリと呟いた。

なんでこんな所にいるのかとか、
この惨状はなんだとか、
聞きたい事は色々あるけど、
やっぱり一番気になるのは……


「さっきの男の子と何してたんすか?」


俺の質問に遥輔さんは
ピタリと動きを止めた。

その反応はなんですか!?
思わず固まるような事してたんですか!?


「あぁ〜……やっぱりそれ聞くか……」

「当たり前ですよ……」


ていうかこの状況で、
聞かない人がいるとしたら、
会ってみたいよ。







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