君を想う歌声
8
妙に鼻息が荒い剛志に
俺は若干引いていた。
そんな事等お構いなしに、
剛志は胸を抑えて、
俯きながらブツブツと何かを呟き始める。
「つ、剛志……?」
本格的に剛志が心配になってきた俺は、
剛志の顔を覗き込んだ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
目にも止まらぬ勢いで剛志が後ずさる。
そんなに嫌がられると
ちょっとショックなんですけど……
「あ、いや、その……」
ショックだと思ったのが、
顔に出ていたのか、
剛志は困り顔で、
目をキョロキョロと動かした。
「あの……か……」
か?
「か…………かっこいいんですから……
いきなり……ドアップとか……
心臓に悪いです……」
小さい声で照れながらも、
剛志は言ってくれた。
てか、かっこいいなんて
結構言われてっけど、
こう一対一で
改まって言われると照れるな〜
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