(フレジョ)７巻後
絶 望 と 希 望 の 狭 間 で
なあ、フレッド。
お前が俺をおいていってからお前と過ごした日々より長い時間が過ぎたよ。
長かった。でも、短かった。
お前の名をもつ俺の息子も元気にやってるよ。
ロクサーヌも、アンジェリーナも。
昔はお前がいなきゃ生きていけないと思ってた。
あの直後は、何度も死のうとしたんだ。
でもその度にアンジェリーナやロン、ジニー、チャーリー、ビル。
他にも皆俺を止めてくれた。
なんとあのパースもだぜ？
吃驚だよな。
「みんなフレッドのこと愛していたわ。そして同じくらいジョージのことも愛しているのよ。ジョージまでいなくなってしまったら、わたし…どうやって笑えばいいのか分からなくなっちゃう…」
ジニーが泣きながらこう言うんだからたまんねえよ。
俺たちは魔法戦争での唯一の笑いで、希望で、愛だったんだって。
だから俺は思いなおしたんだ。
生きなくちゃいけないんだなって。
お前になに馬鹿言ってんだって怒られないようにな…。
ＷＷＷだけどな、ロンと続けてるよ。
お前と、俺。
二人の夢だったからな。
お前がやり残した悪戯を全部片付けて、じいさんになったらお前のところに行くよ。
それまで俺やフレッド、ロクサーヌ、アンジェリーナ…いいや、世界のことを見守っていてくれよな。
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