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(ピーター)







僕は弱虫だ
ほんとうにそう思う
誰かに依存してはじめて生きていける
僕は彼らのことが好きだった
依存し続ける僕を拒絶したりしなかった
嬉しかった
彼らの隣にいれて幸せだった
でもいつしか気づいた
彼らと僕には大きな違いがあり、僕が今まで立っていた場所は隣ではなかった、と
彼らにとっていてもいなくても変わらない存在だった、と
僕の中に悲しみが生まれた
恐怖が生まれた
それから小さな絶望が生まれた
絶望は、彼らとすごす日々の中で段々と大きくなっていった
消せない
消えない
彼らを好きだと思った、あの日の気持ちに、似て

いつしか絶望は再び依存へと変わった
そして僕は裏切り者に成り果てた
これで彼らは僕をみてくれる
悲しみよりも喜びが勝った
でも
失ってはじめて気づいた
してしまったことの重大さに
犯してしまった罪に
でも後悔するにはもう遅かった
彼は、もういない
この絶望は、苦しみは、どこに向ければいいのだろう
裏切り者はもう戻れない
弱虫な僕は逃げた
逃げて、隠れた
いっそ消えてしまいたかった
けど弱くて死ぬことすらできなくて
彼とそっくりな彼の息子のそばですごすことで罰にしようと思った
忘れないように、自分を許さないように
僕は、どこまでも自分に甘かった
弱かった

彼は優しいからきっと僕を許すだろう
でも僕は自分を許せない
弱虫な僕
彼を殺しておいて死にたくはないなんて、自分勝手な僕
僕は制裁をうけるべきだ

制裁は下される
けれど僕ははじめて守れた
依存する僕に逆らえた
僕は変われたのでしょうか



あきゅろす。
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