龍が短編如く
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「ああああぁぁぁ…!!!?」
真島事務所から地響きに近い声がトイレから聞こえる、今日の事―
「病院に行けばいいのに…」
彼女の名前はまりという、真島事務所で秘書をやっていて尚且つ真島の恋人である―
ガタンッ
トイレから出てきた真島組 組長 真島吾朗は、ただいまお腹下し中―
げっそりとした真島吾朗を見つめるは恋人のまり…。
「病院に行って下さい吾朗さん」
「いやや!まりチャンと離れたない!」
「駄々っ子ですか?」
「まりチャンがいないと病院は行かへん!」
まるで子供の用に駄々をこねてまりの膝枕で寝ている―
「わかりました…一緒に行きますから病院行きましょう…」
「わかった…」
真島は大人しく構成員に車を出させ、そのまま病院へ向かった。
〇〇病院―
「ああ、これはお腹からくる風邪ですね」
「やっぱり今流行りの金の風邪ですね?」
「はい…」
まりと医者は淡々と喋る中、真島は…菌の風邪…ワシの腹には菌が…
と考え勘違いをしている。
それはさておきだ―
「注射をして行きましょう」
「注射!?」
真島は青白い顔になる、そう真島は注射が苦手で、いつも注射器から逃げていた―
「はい真島さん腕出して?」
まりが言うと真島は顔を横に振る、それを見てまりは真島に今日は真島さんの好きな煮込みハンバーグにしようかなと話しかける―
「煮込みハンバーグ!?食べたい!材料買わないかんな〜!」
「はい終わりましたよ」
医者が言うと注射は終わったという―
「へっ?終わったんか?」
「はい、話している最中に終わりました」
「だって真島さん帰ろ?」
「うん、帰ろ」
真島は診察室から出ていきまりは医者に頭を下げて出ていった―
医者は苦笑いしながら見送った―
それにしてもまるで小学生並みの精神力だとまりは思った―
何故ならご飯の話しに気を取られ注射の事など忘れていたのだ―
「煮込みハンバーグ作るから今日食べれる?」
「大丈夫や!」
そういい二人は帰った。
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