2100年――ついに石油が尽き人々が滅び道を歩み始めた。 世界は絶望に満ち、争いの中で人口は減り、死を待つのみとなる。 そんな中、新たなエネルギーとなるマナの研究がロシアを中心に始められた。その研究が実り人々は魔力が大量に発生する、日中、アフリカ、ヨーロッパ、ロシアの四ヶ所に集まり、四つの大国となった。 日本と中国は環境変化により、大陸がつながり一つの国になった。水と風の力が強まり、農業国となり、江戸時代あたりの文化が広まった。 アフリカでは、火と大地の力が強まり、荒野や草原が広がり自然の豊かな国となった。 水と光が強いヨーロッパは魔術の研究が進み、魔法学校なども開校した。また誇り高き騎士なども多く居る。 唯一、機械の残るロシアには雷と闇の力に満ちていた。電気の変わりに魔力を使う魔化学が発達した。 2200年――魔力の研究が進み地球を覆う異世界があることが発見された。その数十年後、四大国に一つずつ空間の歪みが現れた。 その歪みに数人の科学者が飲み込まれ異世界『アルタイル』の存在が人々に知れ渡った。初めは極わずかな人間しかアルタイルへ行く事が出来なかった。 2300年――ヨーロッパとロシアの協同研究により、アルタイルと地球を結ぶ扉が作られた。 その扉により一般人も安全にアルタイルへ行けるようになった。しかし、アルタイルから異世界人が来ることを受け入れなかった人々が反乱を始めた。 そして世界は再び争いと混迷に見舞われることになる。 さらに悪意を持つ異世界人も現れ、武器が普及された。しかし、銃のみは国家に認められた者しか持つ事が出来なかった。 あまりにも治安が悪くなり、このままではまずいと思ったロシア政府により、全世界が協力しなければならないと連合の発案がされた。 残りの三ヶ国もその提案に賛成し、ここに連合軍が結成された。 四ヶ国の力が終結した連合軍はみごとに反乱を鎮圧した。連合は太平洋の中心に人工島をつくり、本部をそこに置き、四ヶ国から独立。 アルタイルのいくつかの組織は和解を求め連合はそれに応じ、アルタイルとの関係をまとまりつつあった。 そして時は流れ――。 ACT.00 プロローグ END |