後ろも真っ暗闇で、道が続いていた。まるで、ずっと洞窟の中を歩いてきたみたいに……
おかしい。変だ。それとも、さっきまでが変だったの?
本当は森なんてなくて、ずっと洞窟の中を一人で……
ポタッ……
『!!!』
今……液体が地面に落ちたよう尚人が聞こえた…?
私は金縛りにあったかのように動けないでいた。動きたい、なんていう意識がはね飛ばされるように消えていく。
ポタッ……
だんだん、
ポタタッ……
音が、
ポタッ
近くなってる……!?
私は頭も動かせず、だらだらと冷や汗をかいていた。
イヤ。イヤ。
だ れ か 助 け て
ポンッ……
私は恐怖のあまり、声が出なかった。見てはいけない、見てはいけないのに。目が、勝手に、右肩を見てしまった。
そこには頭から血を流し、片方の目をえぐり取られた……
ナ マ ク ビ 。
『きゃああああ!!!』
私は思わず走り出した。ゴロリ、と生首が転がった音も聞こえなかった。必死で必死で死に物狂いで走った。私ってこんなに早く走れたっけ?なんて冷静に考えられて、とうとう私もおかしくなったのか、と思った。