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寂しがりや :ジャガぴよ

「客感的に自分を見るって変な感じだねー」

「なかなかこんなの見る機会ないズェ〜」

「そうらよな〜!」





ちきしょう…
オレがこの映像を見せつつ厳しく叱りそして奴らがしょんぼりした所で優しくして(オレも入れる)新しい遊びを手取り足取り教えてやりあははいいんだよ君達ありがとうジャガーさぁんこうしてオレが居ないとダメなんだという所を見せつけて
HAPPYEND
というシナリオだったはず!




な・の・に!
こいつら…
いや正確に言えば
ケミおとキム公
まじうぜえーどちくしょー!


ほら見てよ!
後ろ見なよ!
こんなに淋しそうなジャガーさんなかなか見れないよ!
くっ…ぐううう…むんんん…!


「…むぅんんんん…」

「なんら?」


「そおおおおぉぉぉおい!!」



「!!!」「!!?」


なにがなんだか分からない顏をしたケミとキムをにょい笛で叩きのめすと戸口を蹴り開けて外に放り出した。


「ジ、ジャガーさん!?」


フーフーと肩で息をするジャガーさん。


「ち、ちょっと!何が何だか…どうしたのジャガーさん!」


困った顏をするぴよ彦の後ろに素早く回り込みぎゅうと抱き着いた。



「!」






何も言わないぴよ彦。
オレも何も言わない。






くっついてるとこがぽかぽかあったかくなるころ、唐突に



「ごめんねジャガーさん」



「…ぴよ彦なんかひよこだ」



「ごめんね…」



すりすりと
ぴよ彦の頭に頬を寄せる。
それに合わせてオレの肩に後頭部を乗っけるぴよ彦。



「あんましほっとくと死んじゃうよ?」


「変な事言わないでよ…うさぎとかハムスターじゃないんだから」

あながち間違って無いのかな?
いつも騒がしいジャガーさん。
いつどんな時だって楽しいオーラをふりまいてるのは、淋しいのが嫌だから?
僕らを巻き込んでわっせろーい!なんてやってるのもそのせい?


なんだかキュンとしちゃう可愛いもの好きのぴよ彦は
思わずジャガーさんの頭をなでなでする


「くぅん…ぴよ彦!」
「あはは!今度は仔犬みたい」



「今度はジャガーさんも一緒に遊ぼう?」

「うん、ぴよ彦淋しいだろうし」

「僕なの!?」




うふふとかぷすす〜とか
笑い声が響く二人の部屋の外ではなにがなんだか分からない二人が立ち尽くしているのでした。


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