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エロティックハニー
だけど、そんな君に惚れちゃったんだ



エロティックハニー
 
 
 
今日は付き合って3ヶ月になる名前ちゃんが俺の家に初めて遊びにきてくれて
付き合って3ヶ月にもなるんだし、家来る?て聞いた時にOKしたってことは、つまり、まぁそれなりの覚悟はしてた訳

名前ちゃんが到着して、昨日必死で片付けた甲斐あってか「綺麗な部屋だねー!」とか誉めて貰えちゃって
調子乗った俺は「なんか飲み物持ってくるね」とか言ってキッチンに行って

戻ってきたらこの様だ


なんだろうこの光景
目を反らしたい
できることなら逃げ出してしまいたい!

あぁ、なんで、


どうして、



俺のエロ本読んでんのォオオオ?!


しかも滅茶苦茶楽しそうなんですケドォオオ

ニヤニヤしてるよ、あの子
ニヤニヤしちゃってるんですケドォオオ


しかもよりによって読んでるのは「密着ミニスカポリス24時」ってゆー、俺の一番のお気に入りのー…つまり、コスプレ本
せめて普通のグラビアにして欲しかった

ていうより、この子は俺が目を離したら即座にエロ本探しにかかったのか

アレ、なんか視界が霞んできた


でも、このままにしておく訳にはいかない
勇気を出せ、山崎退
名前ちゃんの興味をそらして、その隙にエロ本を回収するんだ!


「あのー…名前ちゃんー…?」

「んー?」

「アイスコーヒー持ってきたんだけどー…」

「あ、ありがと!そこ置いといてー」


こっちを見向きもしなかった
今彼女の全ての脳細胞はエロ本に集中しているんだろう

いや、でもこのくらいでくじけるな山崎退

「あとさ、アイスもあるんだけど。チョコとバニラとー…どっちが良い?」

「抹茶ー」

最早人の話聞いて無ェエエエエエ

「いや、あの。名前ちゃん。抹茶は無いんだけど」

「うん、よろしく」

駄目だ、会話が噛み合ってない

「いや、だからね。抹茶は無くて、チョコかバニラしかないんだけど」

「じゃー退が好きなのが良い」

あ、今のちょっときゅんとした


じゃなくってェエエエ

どうしよう、コレは

かなりピンチだ


チラリと覗けばまだ半分も読んでない
てか、あの本前半はソフトなんだよ
後半なんだよ、ハードなのは


って、ああああ!
なんで急に後ろの方見るのォオオオ!?
その次のページは一番きわどいとこだから!
きわどいとこだからさァア!

ギュッと目を堅く閉じる
見るな、見るな自分
知らないふりをするんだ、知らないふりを
見ちゃ駄目だ、見たら駄目なんだ俺ェエ!


パタン


あ、あれー…?

名前ちゃんは急にエロ本を閉じた

あ、これもしかして助かったー…?


「さがるー」

「は、はい?」

「トイレ借りるねー」

「は、はぁー…」

助かった、これで助かった!
トイレに行ってる隙に片付けてしまえ
そしらぬ顔でアイスでも渡せばきっと大丈夫だ

名前ちゃんが廊下に出ようとする
よし、いける。大丈夫
俺はやれば出来る男だ、大丈夫
さっととって、そうだ!
冷蔵庫の中にでも入れてしまー…


「あ、それ読みかけだから。置いといてね!」

今、絶対ニヤリって笑った
絶対笑ったでしょこの子


だけどその笑顔すら、俺をときめかせるんだから、困りものだよね



(退って、ミニスカポリス好きなんだねー)
(あ、いや。あのー…)
(今度着てあげよっか?)
(ま、まじでか!)






***

退はスカポリが好き
これだけはゆずりません(^ω^)←
昔友達と話してたネタです
勝手に使ってごめんね>>私信

黒退も好きですが、基本可愛い退が好きです
敷かれてる感じの(笑)
でも黒いときは黒い!←

駄文でさーせん


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