もしも高杉さんが新聞記者だったら
最近奴は、毎日あたしの家にやってくる
もしも高杉さんが新聞記者だったら
あたしはこないだ大学を卒業したばっかで、小さい頃からの夢だった検事になった
憧れの検事、憧れの一人暮らし
バリバリ仕事をこなしながらも家ではリフレッシュしオフも恋愛も充実ー…みたいなそんなあたしなりの格好良い女性像
それを目指してたんだけどー…
そりゃ最初こそかなり良い感じだったんだけど、
奴 は 突 然 現 れ た
奴の名前は高杉晋助
職業は新聞記者改めストーカー
朝出勤する時と夜帰宅する時、毎日、奴は必ずいる
いや、新聞記者ってゆー仕事はきっとそーゆーもんなんだろうけど
やっぱり奴はストーカーにしか見えない
しかもかなり迷惑。迷惑極まり無い
なのに顔だけはすっごく格好良くて色気溢れてて
最初見た時はもうコレはコノ人運命の人じゃね?人なんじゃね?ってめっちゃテンション上がったのに
中身は変態で本当に残念なのだ。なのだ
そんなことを思い溜め息をつきながら今日も出勤する
検事の朝は早い(新米に限るんだけどね)
扉を開けたらー…あぁ、やっぱ今日もいる
「よォ、」
軽く右手を挙げ、いつものあの卑猥な笑みを浮かべながら奴・高杉晋助は近付いて来る
「おはようございます」
若干頬が引きつりつつも挨拶
「よく眠れたか?」
「まぁ、それなりn「嘘だッ!!」
……は?(゜Д゜)
きっとあたしの顔はガチでこんな感じだったと思うんだ
自分で聞いといて「嘘だッ!!」って。しかもすっげー怖い顔で
酷くね?まじで酷くね?
てか、あたし昨日はまじで快眠だったんだけど。超熟睡だったんですケドォオオ!
「え、あのー…?あたし昨日は快眠だったんですがー…?」
内心とは裏腹にクールなあたし
うん、今日も格好良いよあたし
めげるなあたし
だってあたしは、クウゥゥゥールだからァアア!
(あ、なんか今のちょっと寂しかった)
「な、おめェ。今のに何も感じ無かったのか?」
いや、あんたが酷い人だってことは感じましたけど
そりゃー感じましたけど
てか、なんですかそのシラけた目は
そしてちょっと哀しそうなその目は
「いや、あのー…今のひぐ●しの●ナのモノー…いや、いい。なんでも無ェ」
今なんつった?この人
「モノー…」って言ったよなコイツ
モノマネって言いかけたよなコイツゥウ
しかもちょっと照れてる?なんか顔赤いよ?え、照れてんの?
「え、あのー…」
「いや、いいんだ。忘れろ。てか、忘れて下さいお願いします」
「いやだって今モノマネって言いかー…」
「そんなことより、そろそろ出発しないと遅刻するぜ?検事さんよォ」
あ、話そらした
そらしやがった、コイツ
てか、最後の「検事さんよォ」に妙な重圧がかかってた
目が必死だ
目が必死で「忘れろ」って言ってる
なんだかもう、ホントなんなんだろうこの人は
何しにきたんだいったい
「あ、じゃー…行ってー…きます」
そう言って頭を下げれば奴は安心した顔をする
そんなに恥ずかしかったんだろうか
なんのモノマネだか知らないけど
ひぐ●しの●ナー…だっけ?
漫画かなんかだろうか、今度読んでみよーか
そんな事を考えながら角を曲がる
そして自分が笑っていることにふと気付いた
あー…今日も一日がんばろ
(てか、仕事はしなくて良いんだろうか)
(アレ、あたし気付いたら奴のことばっか考えてる?)
(いや、まさかね。そんなまさかね)
***
高杉さんにストーカーされたい、そんな思い付き←
あたしの中の高杉さんはセクハラ魔かただの馬鹿ですサーセン←
そして書いてる途中にそーいや高杉さんのあのホラー顔ひぐらしじゃね?ってなりました←
クールのトコは知ってる人は知ってるネタ
知らない人はヤンデレCDMADを聞くと良いよ!(宣伝
にしてもコレ、もしかしたら続き書くかも!(笑←
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