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妄想だもの
団地妻番外編拒否
 


「サンちゃんさぁ・・・。」

カウンターの上でナプキンを均等に分けながらシャンクスは問いかけた。

「何だよ?」

サンジは開店前の仕込み中だったが、神妙に黙り込む店長の様子に厨房から店内へわざわざ出て来た。

シャンクスの横に立ち、様子を窺うと項垂れているように見える。


「あのさ、最近のサンちゃんてさ。」

上目使いで視線を送り、悲しそうな顔をしている。

何かやらかしたっけ?

サンジはちょっと心配になって考える。

いつも底抜けに明るい店長がこんな顔するなんて。

「なんか、さ。なんていうかさ・・・。」

すっとサンジの方を向いたかと思ったら。

くるりと尻を撫でられた。

「っ〜〜〜!!!?」

「この辺、充実してるよね?」

とっさのことに一瞬固まってしまったが、素早く顎目掛けて膝を入れる。

「うっせぇ!気安く触んな!!」

寸ででかわしたシャンクスは、いつものニヤニヤ笑いでサンジをからかう。

「へぇ〜。否定はしないんだぁ。」

「ぅっ。」

サンジは言葉を探したが、ちょうどイイ文句が何も出てこない。

プイと逸らした顏はほんのりと赤く染まっている。

「そっかー。幸せなんだぁー。」

嬉しそうな顔で言われてしまい、照れくさいサンジは唇を尖らせた。

「幸せなんだろ?」

再び問うシャンクスの顏にからかいの表情はなく、穏やかに温かい。




「うん。愛されてるから。」

サンジは胸に手を当て、はっきりと笑顔で答えた。

幸せな顔で笑ってるサンジなんて久しぶりだと、シャンクスは安堵した。


厨房に戻りかけて、サンジは振り返り。



「おれはマリモなんか愛してないけどね!」

楽しそうにそんなことを言う。



「あらら。・・・い〜ねぇ、若いって。」

シャンクスも楽しそうにナプキンを仕分けてケースに入れ始める。


頑張れ〜、まりもマン!

心の中で声高らかに、エールを送るシャンクスだった。





シャンクスが店長の喫茶店にパートでサンちゃんが勤めてます(^^♪

まりもマンもご利用なさってる。

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あきゅろす。
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