妄想だもの
団地妻7秘密
「秘密にしておいてやるよ。」
ゾロの言葉にサンジはせせら笑う。
「秘密なんざクソ食らえだ。もう、みんな知ってるんだぜ、おれとおまえの関係。」
どんなに放っておいて欲しいと願っても何故か皆、サンジに纏わりつく。
サンジの身体を抱き寄せ、白い腹を撫でながらゾロは囁く。
「てめぇに秘密にしてやるってことだ。」
ゾロの言葉はいつもわからない。サンジにはゾロが理解できない。
他の男たちと同じように、サンジを求めるウザい存在なのに何が違うのだろう。
ゾロを見つめ、すぐに目を閉じて僅かにすり寄った。
そんなサンジを抱きしめるゾロの顔を見ていたなら、理解することも容易いはずなのに。
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