妄想だもの
団地妻11名残
優しく動く手や唇が、いつものゾロと違い過ぎて落ち着かない。
どうしてこんな静かに、確かめるように動くのか。
荒々しく貪るようにしてくれたら、不安もないのに。
「そんな風に触るなよ。」
プイと横向いて抗議すると、ゾロは喉の奥で笑った。
「恥ずかしいのか?」
「は!?」
ムカッとしたのと、なんとも居た堪れない気持ちが綯い交ぜになる。
顏だけじゃなく体中が熱くて、どうにかなってしまいそうだ。
「ちがう。いつもみたいにしろ。なんか・・・・こわいじゃねぇかよ。」
ゾロの気持ちがわからないまま、なだれ込んだ情事に抗いはしないが不安なのはいやだ。
縋るように太い首に腕を巻きつける。
「こわがるな。おれに全部、預ければいい。」
聞き返す間も与えず、静かに優しく、当然のようにサンジの中にゾロは潜り込む。
名残を残した身体は容易に受け入れ、ゾロを待ちわびていた。
「ぁ」
細く小さく声をあげ、そこから何も考えない。
今だけ。
今だけでもいいから。
★
濡れ場なのでしょうか(°□°;)
ぬるい、ぬるいよー!
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