ゆら、ゆら(現代)
死ネタ・グロ注意
政宗が酷い
元親が病んでる
サヨナラって象った唇は。
昨日と同じ艶やかな桃色。
「終わりにさ、しよっか」
なんで。
好きで好きで好きすぎて怖くなって毎日泣いて泣いて泣いて。アイツは男で俺も男で、俺は可笑しいんだって悩んで悩んで悩んで。
それでも「同じ気持ちだから大丈夫」と優しく笑ってくれた貴方に何度救われたか自分でも分からないのに。
「いちいち重いんだよ」
「顔がタイプだったから別に野郎でも良かったんだがな、何回か抱いただけで恋人面されちゃ迷惑なだけだ」
「できれば顔も見たくねぇからさ、もう連絡寄越すの止めてくんね？」
優しかったあの頃と、今の貴方はどっちが本物？
どちらも本物だとするならば俺はどちらも愛しいよ。
蔑まれても罵られても、こんなに誰かを愛したのは貴方がきっと最初で最後。
全部、俺の全部をあげるって決めたんだよ。
初めて受け入れた時のあの焼けるような痛みも、段々と増えていった痣も。消えるのがもったいないと言われた煙草の火傷痕も。
最後に貴方は必ず綺麗だと笑うから。
優しい口づけをくれるから。
だからどうかもう一度愛して。
貴方が綺麗だと言った俺を、全部全部あげるから。
昇天前のフラッシュバック。
閉眼すればフェードアウト。
ゴリゴリ、削って、へし折って。
削ぎ落とした、過去も、全部。
ゆら、ゆら。揺れたら。
温かい朱が惜しげもなく。
どろ、どろ。流れたら。
遠くで、俺を呼ぶ声がした。
(涙声が俺のココロを空っぽにして病まないんだ、紛れもなく、痛い、のに)
愛する貴方へ、最期の贈り物です。
綺麗だと言った白銀の髪。
貴方が愛してくれた空色の瞳。
あの日指輪を嵌めてくれた左手の薬指。
可愛いピンク色と褒めてくれたその禍々しい性器も。
今もまだ貴方を想い弾む、この心臓も。
キスをくれた唇も。絡ませた舌も、全部全部。
滴る朱、朱、朱。
貴方縁の品々を、真空パックでお届けします。
標本よりもフォルマリンよりも甘美で、魅力的な。
貴方の好きな、俺の、儘で。
チャイム、響く悲鳴、ノイズ音。傍らでニタリ微笑んだ、俺。
(ざまあみろ、お前なんか××がいい)
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補足
政宗←←←←←←←←←元親
元親は好きすぎて狂愛に発展
憎いけど愛しい、結果コレ
書いてある通り、自分をバラバラにして政宗に贈ったお話
このトラウマを一生引きずっていくであろう政宗が愉快でたまらない元親
元親をバラバラにしたのは誰でしょう、お好きな方でお願いします
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