[携帯モード] [URL送信]
お前らの染色体は何色だ(学園)
政宗+元親+佐助
若干薔薇色ギャグ










ありえねぇありえねぇありえねぇありえねぇありえねぇありえねぇありえねぇありえねぇ!ありえねぇってマジでなに考えてんだコイツら!!



『…なぁ、元親…』
『…っ、!』
『俺が言いたいこと、分かってんだろ…?』
『知、らねぇ、よ』
『Ha…往生際の悪い…‥、だったら体に覚えさせるしかねぇな?』
『…ちょ、離せ…‥、んっ、‥っぁ、!まさ、…』

『…観念しな、darling?』





「「………………」」

「ねー、スゴいでしょー?」
「スゴいっつか、軽く犯罪じゃね?実名出して有ること無いこと捏造するとか」
「政宗とチカちゃん仲良しだからねぇ…‥腐女子って女の子達は大好物なんじゃないの?そういうの」
「なにを勝手に妄想しようが俺には関係ねぇけどな。チカと離れる気もないし」
「…お前さ、そういう発言がまさに誤解を招いてんの、分かってる?」


時刻は間もなく午後0時30分になる教室。
絶賛昼休み中にそれは始まった。

俺と政宗をモデルにした所謂『BL』と呼ばれる類の読み物サイト。噂には聞いていたが、これは予想以上に、なんつーか刺激的。
佐助が幾多の検索避けをかいくぐって探し出した小説には、政宗とのめくるめく愛の劇場が際疾い描写で生々しく描かれていた。

「…ダテチカって俺らのこと?」
「そそ、伊達×元親でダテチカって言われてるらしいよ〜」
「政宗×元親じゃねぇんだな」
「さぁ?マサチカじゃあ語呂が悪いんじゃない?」


最近は悔しいかな『×』の意味も分かってきて、たまに女子が小声で「やっぱり右側だよ〜」なんて言っちゃってるのを聞いた日にゃサブイボもんだ。俺、右側とか言われてんだぜ?

「まあ、一緒にいる俺から見ても2人は仲良すぎだと思うし。普段クールでスマートな政宗がチカちゃんには無邪気に笑うんだもん。そういうギャップとか、女の子はよく見てるよね〜」
「うわ、なんでコイツ俺が売店のプリン好きなの知ってんだ?!」
「……俺が奢ったことになってんのか」
「っていうか、チカちゃんが可愛くおねだりした設定になってるね…‥俺様はここでも苦労人役かぁ」
「ぶっは、キモいだろ!俺が可愛くおねだりとかキモいだろ!!」
「ちょ、チカ、やってみろよ!」


あーあ、そうやってまた政宗がチカちゃんの横で楽しそうに笑うから周りのネタにされちゃうの、いい加減気付けないかな?
半笑いでチカちゃんをからかう様子まで絵になる。政宗っていろんな意味で罪な人間だなーなんて、自分が第三者だから他人事に思えるんだけどね。


「しかしアレだな、ここまでくるとランキングとか同盟とか当たり前なんだな」
「芸能人にでもなった気分じゃない?」
「ゲイ能人?」
「……‥うん、チカちゃん、それ自分で言ってて悲しくないの?」
「…‥ありきたりすぎる。飽きた」


カチカチと俺の携帯で小説を流し読みしていた政宗は退屈そうな顔をして携帯を閉じる。
隣でチカちゃんが「俺まだ見てねぇのにー!」と非難の言葉を浴びせてもお構いなし。さっすが政宗。伊達に俺様設定使われてないや。

「つーかさ、色々盛り上がるのは勝手だけど、結局俺とチカがどんな関係でどこまでイったとか誰も知らねぇんだろ」
「俺と政宗はただの友達だしどこも行ってねぇよ!」
「チカちゃんチカちゃん、そうやって必死に抵抗すればするほどリアルに聞こえるから止めな」
「じゃあナニか、公式にカップル表明でもしろってか」
「俺は別に構わねぇけど?」
「構う構わんの問題なのか?俺そろそろお前の頭が心配」
「俺のバックバージンも心配」
「うるせぇよ佐助は黙ってろよもぉ〜」
「こういう会話もさ、軽く受け流してみたら案外スルーされるモンだよ?本気になっちゃうから、周りも萌えだって騒いじゃうワケ」
「………………」
「Ya,だから素直になれってチカ。昨日の夜はあんなに素直だったじゃねぇか」
「…‥政宗のえっち」


言われた通り軽く乗っかった途端、教室中に黄色い声が響いた。
なんなの、どっちにしろ自分らのテンションは右肩上がりなの?どんだけめでてぇ脳内だよホントある意味尊敬する。

「………嘘つき!!」
「そんな照れた感じに言うからー!もっとあっはは〜政宗ったらーみたいなノリで言わなきゃ」
「どんなノリだよソレ」


どんだけわーわー言ってもアイツらには俺らがピンクのオーラで話してるようにしか見えねぇんだろ、分かったよ分かりましたよ。妄想なり捏造なり好きなだけすればいい。



「チカ、結婚でもするか」
「ん、いーよ」










女心となんとやら





(女子って怖い、ホントに怖い)
--------------------
学生の時にクラスの男の子でCP組んで楽しんでた友人がいたのを思い出したので。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!