キミのスキなところ(会話のみ)
「俺さ、チカのこと最初は苦手だった」
「へぇ」
「俺、巨乳で色白で小柄なヤツが好きだし」
「うん、俺も」
「お前色白だけど巨乳でも小柄でもねぇし」
「それ以前に男だけどな」
「なんか無駄に喧嘩っ早いしいっつも取り巻きがくっついてるし」
「大人数がうるさかったわけか」
「うん、はっきり言って目障りだった」
「それははっきり言いすぎ」
「でもさ、ホントどうでもいいことで初めて話した時に価値観とか好きなモンとか結構似てて仲良くなれるかもって」
「あぁ、そのまま仲良しなお友達でセーブしてれば良かったのにな」
「無理だった。チカの汗とかチカの寝息とかチカの笑顔とか諸々見てたら息子さん元気になった」
「ばっかじゃねぇの」
「馬鹿で結構。そんなヤツに嫌々付き合うほどお前は許容範囲広くない」
「なんでか拒めねぇだけだし」
「それが惚れた弱みってヤツですよ」
「黙れば」
「んだよ、俺のこと好きじゃねぇの?」
「そんなこと誰も言ってねぇだろ」
「じゃあ愛してる?」
「っ、……………」
「俺は愛してるけど」
「てめっ、!」
「はは、照れんなって」
「…照れてねぇし」
「いや照れてんだろ。なぁチカ、キスしていい?」
「ハァ?」
「いやだからキスしていいかって」
「なんでまたいきなり」
「したくなったから」
「お前今日なに、変なモンでも食ったの?」
「や、別に普通だし」
(……いつもなら許可なくしてくるクセに…)
「なぁーチカー…いーい?」
「勝手にしろ!」
「チカの許可がなきゃ勝手にできねぇ」
「いつも好き勝手してるだろ!!」
「あ、チカそんなこと言うんだ〜ふーんへぇー」
「もうなんなんだお前は!」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「……………っ、」
「…………………」
「……‥べ、…ベッドで、なら…」
「え、なにそれ誘ってんの?」
「やっぱ今のナシだバカ野郎!」
「男に二言はありませんー、責任取ってくださいー」
「わ、こら、降ろせ!」
「は?」
「え?」
「………‥は?」
「ぇ、あ…‥、ごめんなさい」
「……謝っても許してやんねぇかっこ黒笑」
(…かっこ黒笑??!!)
「さぁて、今日はどんな風に喰ってほしいのかなー?元親は」
(たたたたた助けてええぇぇぇ!!!!)
非常に美味しくいただかれました
(アイツの地雷が一体どこにあるのか分からない)
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照れてねぇしって言わせたかっただけ。
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