ブレーメンの詩的なものだよ多分うん 少年と始まり たどり着いたは樹海 うっそうと生い茂る木々 もわもわとした熱気 ここには、狂人がでるらしい ほら、聞こえる 聴いて 綺麗な発狂音 ただひたすらに 感情を込めた声 哀しい叫び 雄叫び 叫んでいたのは雌だった 手には、愛しき人の肉塊 ああああああ、 喰らってしまったのね 愛しさ故に 口の周りの血を拭ったならば 後は道なき道を 後悔と満足と懺悔を背に抱いて進むしかない しかし、雌は腹に子を宿していたよ 子は、人喰らいの子として 歩むのだろうか 世界はどう観えるのだろうか 凡人には解るまいな [*前へ][次へ#] [戻る] |