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ボカロ図書館
第三話 国立病院へ
飛ばされた先でミクが目を開けると胡桃とリンがいた
ミク「大丈夫?胡桃さん。リン起きて」
胡桃「うっうーん…」
リン「…一体何があったの?」
ミク「どうやら飛ばされたみたい」
少し横を見るとボロボロになった帝都TVのワゴン車が横たわっている
もう走りそうにない
リン「他のみんなは?」
辺りを見回しても他の仲間はいない
どうやら飛ばされた時にどこかで落ちたようだ
ミク「誰か反応して」
ミクは他のボーカロイドに通信を試みるが連絡が取れない
故障してしまったのだろうか
ミク「とりあえず移動しよう」
胡桃「そうね。っつ!」
胡桃は立ち上がろうとしたが足を痛めてるようだ
血も少し流れてる
ミクがスキャンしたところどうやらゾンビは空気感染が原因でなるわけではなさそうだ
リン「どうしよう」
ミク「病院に行こう」
近くの広域避難地図を確認し国立病院を見つけた
ミク「あまり時間はかからなそう。ここに向かおう」
ミクは胡桃に肩を貸して病院へ向かう
胡桃はミクに「ごめんなさい」と言いながら一緒に歩く
周りをじっくり見てるのは記事にするため克明に記憶しようとしてるのだろうか
人間から見ればこの町の状態は想像を絶する光景だろう
傾いた雑居ビル、火の手をあげるたくさんの車、倒れた電信柱、様々なところに飛び散る血
もちろんボーカロイドにそこまでの感情は入ってないから事務的に処理する
なかなか地図通りに病院へ進めない
ビルが倒れたり火の手が上がっているところがあるからだ
ミクとリンだけなら無理にいけないことはないが人間の胡桃だと大怪我を負う可能性がある
路地を通ったりしてくねくねした道のりを通る
途中ゾンビもいたが無理な戦闘は避けた
そして病院前の大通りに出た
多少ゾンビがいる
病院に入られると厄介なので撃破する
ミク「邪魔だから片付けないと」
リン「ミク姉はそこで胡桃さんを守ってて!私だけで十分!」
リンはAUTO MAG Vを取り出しゾンビ目掛けて放つ
ゾンビ達はうめき声をあげながら倒れていく
胡桃はその様子もじっと観察する
ミクは周りを絶えず警戒してる

10分後
ゾンビは大体いなくなっただろう
安全を確認しミク達は病院へ入った

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あきゅろす。
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