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ボカロ図書館
第十二話 激戦警察署
扉を開けるとそこには小型の電車が止まっており、奥に線路が続いている
ミク「ここ何かな?」
ルカ「最近使われた形跡があるわね」
ミク「発電所を止めない理由と関係あるかも」
ルカ「そうだとしても用はないわ。戻りましょう」
叫び声の主もいないのと武器は回収したのでもう用なしになった
元の場所に戻ろうとしたときミクの腕にぬめっとした液体の付いたヒモみたいなものが巻きついた
ミク「!?なにこれ!?」
ルカ「ミクちゃん!」
ルカはすかさずそのヒモみたいなものを切り裂いた
その時「ギャァ!!」っという気味の悪い声が響いた
ミク「一体今のは…!」
ルカ「とにかく避難しましょう」
急いで出口まで行く
しかし、出口付近には奇妙な生き物がゾロゾロいる
四足歩行で爪が長く背を低くして長い舌を出し獲物を探している
色は血色の悪い肌色をしている
ルカは奇妙な生き物の弱点を探る
頭部が大きい割に皮膚が薄いことがわかった
ミクが銃を構えた時スライドの音が少し響いた
奇妙な生き物はミク達に気づき一斉に襲いかかる
ミクはM870MCSで正確に敵の頭部を吹き飛ばした
銃声を聴いてか次々奇妙な生き物が襲ってくる
壁や天井を這うものもいた
ルカはナイフで敵の舌を切り裂きながら首を掴んでナイフで首を体と分離させた
ミクは頭部のみを狙い弾の温存に努めた
しかし、敵はいっこうに減らないので手榴弾を投げて爆破し、警察署を出た
二人がショッピングモールに向かう時後ろに熱を感じた
さっきの生き物だ
ルカはミクに手で止まれと合図し、音を立てないようにと通信した
生き物は音に敏感なようだ
生き物は舌を出しながら警察署に消えていった
ミク「ルカの腕は血まみれだね」
ミク達はさっきの戦闘で血が付いたので近くの公園に来た
公園は少し広く、噴水もあった
ミク「噴水はさすがに水出てないね」
ルカ「事故がなかったとしても夜だったから止まっているわ」
水道から水を出して二人は血を洗い流した
血の匂いは厄介なのでショッピングモールで消臭剤などを使う
ミク「気づかれないで済むかな」
ルカ「気づかれたら倒すのみよ」
警戒しながらショッピングモールに向かったが特に何か起きることはなかった
数体のゾンビが襲ってきたくらいである
ショッピングモールに着きリンとレンに状況を説明する
リン「舌の長い生き物…。政府の生物兵器かな?」
ルカ「そう見るのが妥当ね」
ミク「警察署の地下には小さな鉄道を見つけたよ」
レン「鉄道?」
ミク「目的はわからないけど地図には存在しなかった」
ルカ「調べるよりまずは他のボーカロイドの救助よ」
ルカは持ってきた芳香剤を自分やミクに振りながら話す
レンはまたラジオを持ってきて流している
ラジオ「現在、ニューヨークではマンハッタン島が砂嵐に見舞われ通行出来ません。また、砂嵐は局地的で、南のフェリー乗り場から北はセントラルパークを少し超えた辺りに広がっています。専門家によりますと−」
ミク「ニューヨーク…。今ハクが活動してたはず」
ルカ「気掛かりね…」
ミク「あっそうだ」
ミクは警察署で手に入れた武器を広げる
リン「これだけあればしばらくは大丈夫だね」
レン「起きてから二人にも渡す?」
ルカ「そうしましょう」
四人は武器を整理する
ルカ「警察署とは思えない武器ね」
ルカはアサルトライフルや大型の拳銃を見て呟く
ミク「デザートイーグルなんて普通の人間じゃ反動で使いこなせない」
レン「僕はその点、ロボットだから問題ない」
レンは自前の銃を見せびらかし自慢げに話す
ルカ「私も何か使おうかしら」
ルカはアサルトライフルを手に持ち、レンに銃口を向けながら話す
レン「ルカ姉、危ないよぉ」
レンは少し危機を感じた
ミク「猛さんはどこの警察署だったかな?」
ルカ「まだ聞いてないわね。ミクちゃんはどこで猛さんと出会ったの?」
ミク「旧名になるけど江戸川区の発展国立病院」
ルカ「ここは江東区ね。亀戸駅がすぐそこね」
リン「国防軍が来たらどこへ待避しようか?」
ルカ「この区の公会堂や現代美術館はすぐ制圧されるでしょうね」
その時レンが大きな銃とラジオを担いできた
ミク「レンくん、その銃は?」
レン「ミク姉達が持ってきた中にあったよ」
ミク「これは…、ロシアのOSV-96。アンチマテリアルライフルね」
ルカ「人に撃ってはならない対装甲車用の銃がなんで警察署なんかに」
ミク「朝二人を起こした時に聞いてみよう」
ラジオに耳を傾けながら四人は銃の整理を続けた

朝の六時になり、人間の二人を起こした
二人は寝ぼけていたが、ミクから話を聞いて一気に目が覚めた
胡桃「国防軍がついに介入するの?」
猛「助かるってことか?」
ミク「恐らく、ボーカロイドの拘束と内部隠蔽が目的でしょう。介入の表面的な目的は新型インフルエンザの壊滅」
猛「日本はついに頭がおかしくなったか?」
猛は壁を殴り「くそっ!」っと大声を上げた
ルカ「お二人は私達が安全な場所まで移動させます」
ルカは猛の肩を優しくなで、なだめるように話した
胡桃「移動すること考えないといけないわね」
胡桃は相変わらずメモを取りながら話す
ミク「近くに気付かれにくい場所を探さないと」
猛「何か大きな施設より小さな建物の方が怪しまれないかもしれない」
猛は悔しそうな顔を残しながらも地図を開いて良さそうな場所を探す

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