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ボカロ図書館
第七話 ショッピングモールへ
リン「無線、誰から?」
ミク「この声はルカ?」
ルカ「良かった。繋がったのね。ミクちゃん無事?」
ミク「こっちは大丈夫。レンくんも見つけて一緒に行動してる」
ルカ「そう。どこかに向かっているの?」
ミク「近くにショッピングモールがあるからそこに向かってる」
リン「ルカ姉は大丈夫?」
リンが無線に入る
ルカ「リンちゃんじゃない!他は誰がいるの?」
ミク「胡桃さんと警察官の人が一人いる。ルカ姉は?」
ルカ「私は一人よ。MEIKOさんやがくぽさんはどこで落とされたのかしら」
ミク「みんな無線連絡がないからどうしようもない」
ルカ「私もショッピングモールに向かっているところだからそこで合流しましょう」
ミク「うん」
無線を切りショッピングモールに向かう
胡桃「事故がなければみんないつものように生活してたのよね」
猛「私も住民をもっと守れたら…。くそっ!」
胡桃「自分を責めることないわ。今は生き残ること考えましょう」
猛「…すみません」
リン「レン、これ」
リンはレンに武器を手渡す
レン「デザートイーグルか。結構強力な銃だな」
猛「子供だと本当は扱えないけどロボットなら反動も受けないだろうね」
リン「胡桃さん大丈夫?」
胡桃「えぇ。心配してくれてありがとう」
リン「えへへっ!」
胡桃は歩きながらメモを取りながら歩いている
記者としての根性なのだろう
ミク「大通りか路地、どっちを通ろうか」
猛「大通りにはまだゾンビが多いわけじゃない。視界は広い方がいいだろう」
ミク「そうだね。大通りにしよう」
大通りには数体のゾンビがいる程度だ
猛「大通りの真ん中を歩こう。ゾンビから見えるが建物から急に出てこられるよりましだ」
レン「早くぶっ放したいぜ」
リン「弾数は温存してよ」
レン「わかってるよ」
レンはとりあえずビルに付いてるガス管のパイプを引きちぎって武器にした
胡桃「空は青いわね」
見上げると青々とした空が広がっている
おそらく液晶パネルで映像を流しているだけだろう
胡桃「隔離都市ね」
リン「ゾンビが来た!」
レン「いくぜ!」
レンはガス管を振り回しゾンビを倒す
ミク「急ごう!」
猛「なんだってんだよ!ちくしょう…!」
ミク「三人なら出来るかも」
リン「何をするの?」
ミク「三人で力を出して車を投げつける」
リン「出来る?」
ミク「三人なら軽自動車くらいなら計算上出来る」
レン「何か作戦?」
ミク「みんなで車を投げつける」
レン「いける?」
ミク「とにかくしよう」
三人は近くの火の手が上がる軽自動車を持ち上げる
ミク「いくよ!」
三人は力を合わせ車をゾンビに投げつける
車はゾンビに当たり爆発を起こした
ゾンビはみるみる燃えていく
ミク「ゾンビが動くのは確認出来ない」
リン「倒したかな?」
サーモグラフィは燃えてるので使えないのとゾンビなので生命体反応はあまり使えないようだ
ミク「とりあえず先に進もう」
五人は大通りを進む
胡桃「地震?」
振動は大きくなりビルが一つ大通りに倒れた
ミク「胡桃さん!猛さん!目をつむって!」
二人は目をつむる
ビルが倒れたことで砂煙が舞う
リンは二人が呼吸に困らないよう密度の濃いハンカチを二人の口に当てる
数秒後砂煙は収まってきた
胡桃「ミク、リンありがとう」
猛「すまないな二人とも」
ミク「いえいえ」
リン「どういたしまして」
レン「だけど大通り進めなくなったな」
大通りは倒れたビルで塞がれた
猛「そこの路地を進めばショッピングモールに行ける」
ミク「ゾンビに出会ったら避けれそうにないね」
ミクは近くから標識を二つへし折り一本はリンに渡した
ミク「私は先頭行くからリンは真ん中、レンは後ろについてて。胡桃さんと猛さんはリンのそばにいて」
四人はミクの言う隊列になった
路地に入ると火の手が上がる家々が見える
胡桃達は家の中からは視線を感じる
ミク達も薄々だが何かの生命体反応を感じている
胡桃「きゃあ!」
我慢出来なくなったのかゾンビが襲ってきた
リン「やーっ!」
リンは持っている標識を振りかざしズシャァという音とともにゾンビは倒れた
レン「走った方が早いかも」
ミク「胡桃さんのことも考えて」
レン「なにかあったの?」
リン「胡桃さん、足を痛めてるから」
レンは胡桃の足を確認した
レン「気付かなくてごめんなさい」
胡桃「あなたに会う前の傷だから知らないのは当たり前。気にしないで」
ミク「背負うのが一番だと思うけどこの路地じゃ危険な目に合わせてしまう」
胡桃「足手まといね。無理について行くって言ったから」
リン「ジャーナリストは真実を求めるって言ったよね?私は無理も大切だと考えるよ。私達が付いてるから大丈夫!」
胡桃は涙を一筋流し「ありがとう」とつぶやいた
ミク「猛さん、ショッピングモールはまだですか?」
猛「もう少しだ。発展域の地図は入ってないのかい?」
ミク「政府は発展域すら秘密みたいです。だから発展域の地図がないのです」
猛「政府はバレたくない秘密があるということか…」
胡桃「興味あるわ」
胡桃のジャーナリスト精神が燃え上がる
猛「ここを抜ければショッピングモールだ」
路地を出るとショッピングモールが見えた
ショッピングモールは東京ドーム半分くらいの大きさだ
おそらく駐車場もいれれば東京ドームと同じくらいだろう
駐車場はところどころ車が炎上しておりゾンビも多い
猛「やっぱりゾンビが多いな…」
ミク「ここはなんとかする」
離れたところから「おーい」と声がする
ルカだ
ルカ「ミクちゃん、着いたよ」
ミク「ルカ姉!」
リン・レン「ルカ姉だ!」
ルカ「レンくんにリンちゃんもね」
ミク「早速だけどあのゾンビ達を倒さないと」
ルカ「あそこを拠点にするの?」
ミク「うん。出来るだけ人間のあの二人に過ごしやすい環境にしたい」
ルカ「わかったわ。ミクちゃん、私達で倒しましょう。レンくんとリンちゃんは二人を守ってあげて」
リン「守る!」
レン「任せて!」
ミクとルカはゾンビに立ち向かう

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