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ボカロ図書館
第五話 病院の外で待つもの
胡桃「猛さんはどうして発展域に?」
猛「住民の避難を指示していたが、怪物が襲ってきて。仲間はどんどん倒れていった。情けない話だが、私は逃げ出したんだ」
胡桃「そうだったのですか…」
猛「胡桃さんはどうして?」
胡桃「彼女たちに連れてきてもらったのよ。私はジャーナリストだから真実を伝えるの。一緒にカメラマンもいたのだけど離れ離れで…」
リン「ミク姉、通信状態は?」
ミク「うーん…。誰ともとれない」
リン「みんな大丈夫かな」
そうこうしている間にナースステーションについた
胡桃「不気味ね…」
真っ暗なナースステーションは所々ガラスが割れており血が飛び散っている
患者のカルテや薬剤が床に散らかっている
ミク「止血剤と包帯探してくる」
そう言ってミクはナースステーションに入る
リン「周りの警戒しないと」
猛「俺も何かしないとな」
猛は近くにある点滴用の棒を武器として使うことにした
リン「ミク姉、ちょっと遅いね」
五分たったところでミクは出てきた
ミク「ちょっと気になるようなもの見つけて」
ミクは止血剤と包帯と日誌のようなものを持ってきた
胡桃「看護日誌ね」
胡桃はパラパラと日誌をめくる
胡桃「…!これは!」
そこには看護士の最後の言葉が書いてある

8時の地震は一体何?
救急隊が言うには爆発があったって言うけど人数的に大型爆弾が何個も落ちたような人数
恐らくこの地域の病院じゃ足りない
休みの看護士にも手伝ってもらいまず夜勤組で対応する
先生方もコードブルーと言っているから日誌はここまでにする

少し空白が空きぐちゃぐちゃな文字でこう書いてある

死人があるいてる
みんな食べられてる
患者も同僚も先生も
早く逃

日誌はここで終わっている
胡桃「爆発…。そして汚染…」
ミク「何かわかったのですか?」
胡桃「正直わからないわ。ただ、バイオ研究をしてたとしたら国立バイオ研究所くらいね」
猛「だけどあんなに小さな研究所が爆発したくらいで地震なんて起きないと思うが…」
ミク「私達が手伝えたらいいのですが。あくまでも私達はボーカロイドの救助が指示されているので」
胡桃「わかっているわ。私がなんとか真実を伝える」
リン「胡桃さん、止血剤も塗ったし包帯も終えたよ」
胡桃「ありがとうリンさん」
リン「さん付けはなんだか馴染まないからリンで良いよ」
胡桃「そう、ありがとうリン」
リン「どういたしまして」
ミク「じゃあ行こう」
そう言って四人は病院の出口へ向かう
胡桃「たまに色々な場所が濡れてるけど何なのかしら」
猛「点滴とかじゃないですかね。ここは病院ですし」
胡桃は異様に謎の液体があるのが気になって仕方ない
ミク「出口だよ」
四人は病院を出た
リン「!ちょっと待って!」
リンはみんなを止める
猛「どうしたんだ?」
リン「何か…来る」
その時地響きが鳴る
胡桃「まっまた!?」
マンホールのふたが飛び水が噴き出す
ミク「これは…」
中から出たのは…

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