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プロローグ5
 
 
 
光「みんな、3ヵ月振りだな。今日みんなに集まってもらったのは、話さなきゃならない事があるからだ」
 
 
 
170pある身長にサラサラなブラウン色で襟足より少し長めの髪をなびかす。
 
陶器の様に白く綺麗な肌に整った顔。
 
自分で云うのも可笑しいのだが結構モテる方だ。
 
 
アクアブルーの瞳で一人一人を見渡す様に身体を左右に動かす。
 
 
バタッ!…ザワザワ―…
 
 
ある者は見惚れながら固まり、ある者は鼻を抑えながら、悶え倒れていった。
 
 
ちょっと大袈裟かもしれないけど。まぁ、コレはいつもの事だから。やっぱり懐かしいな。
 
 
 
朧(あららぁ……これで話になるのかねぇ?)
 
 
光「申し訳ないんだけど俺、本日限りで総長を降りるから」
 
 
 
そんな周りの様子に動じる事なく、俺は用件を言い放った。
 
 
…ザワザワ――…
 
 
楓「何だって?!そんな話、俺は一度も聞いてない!!」
 
 
楓は俺よりも10p以上背が高く、道ですれ違えれば誰もが振り返る程の格好いい顔立ちに驚愕が走っている。
 
 
光「話を最後まで聞いてくれ。俺さWPに入学する事に決まったんだ」
 
朧「だったら、学校に通いながら総長をすればいいじゃん!」
 
 
‘格好いい’という形容よりも、むしろ‘可愛い’と表現できる背格好。大きなモスグリーンの瞳には憤りの様な色がうかがえた。
 
 
光「お前達だって知っているだろ?WPは全寮制だし、警察関係なんだ。
いつ来れるか分からない人間が総長じゃ、いざという時に間に合わないだろ」
 
 
「だが皆、今の総長であるお前だからこそ付いてきているのも事実だ」 
 
 
そう云ったのは仲間内で唯一俺と同時期に族入りした同年齢の常陸 類(ひたちるい)だった。
 
 
グレーの髪に手をおき、壁に背を預けながら話すその姿は、目が奪われそうになるほど似合っていた。
 
 
 
光「……類」
 
類「それでも、利光にだって自分の意志を通す権利はある。ここはその意志を尊重するべきだしな。…決まらないのだったら総長代理を立ててしまえばいい」
 
 
 

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あきゅろす。
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